「ホームページなんてそこそこ綺麗に作ってたら十分でしょ」
「ホームページなんてそこそこ綺麗に作ってたら十分でしょ」
↑ いやいやぜんぜん十分じゃないですw
その認識で放置してたら、少なくないお金払って作ったことに必ず後悔します!
さらには「ホームページなんて必要ないし意味がない」なんてことを言われかねないので、業界にいるものとしては、めちゃ悔しいし、悲しい気持ちになります。
昔のホームページ制作の認識
昔はよくホームページは家づくりと一緒ですよね」なんて工務店のお客さんに言われたりしたこともありました。
お客様の好みに合ったページをデザインするのが仕事という認識をされていたのですね。
私自身、目の前のクライアントがデザインに満足してもらってることで、仕事した気分になっていた時期が長かったことは自戒を込めて反省しております。
ほんとにもうこの考えが全く違うんですよね。
家づくりは住む人が満足することが目的、ホームページは、クライアントの先の顧客に価値提供のきっかけを与えることが目的。
つまり自己満足では意味がないのです。
あるクライアントとの話
先日、あるクライアント様より、最近まったく問い合わせがないので、以前の携帯用のしょぼいホームページに戻してほしいと連絡がありました。
「以前のガラケー用のページの時の方が問い合わせが合った。もう訳がわからない。。」とややパニック気味でした。
このクライアント様は、ある教室系の事業をされている知人で、以前は旧携帯用のサイトしかない状態でした。それを予算に合わせてテンプレートで簡単なホームページを作って、ブログ更新等運用はお任せしている形でした。もう10年くらい前の話ですが、正直予算に合わせた対応となるので、それこそ小綺麗にして納品して終わっていた案件です。
今回ひとまず、冷静になって現状を把握することが必要であることをお伝えし、
認知 → アクセス → ページ内容 → ページ内の導線 → 問い合わせの流れで
どのフェーズに問題があるのかを分析し、簡単なレポートを作成し、改善施策を提案しました。
本来弊社のホームページ制作では、しっかりと3C分析を行い、自社の競合優位性を明確にして構成を考え、コンテンツに落とし込むところまでが基本の流れなのですが、今回予算がほぼかけられない状態でしたので、可能な範囲で現状の簡易的な分析と改善までを行いました。
分析をもとに施策した結果
分析したところ、有効な検索キーワードでの表示回数はむしろ増えてきているのに、クリックされていないことから、問い合わせが減った大きな原因は、競合の教室が増えたことと推測されました。
実際、これまではほぼ教室数が少なく、ほぼ独占状態だったのですが、教室の講師が独立して自分の教室をどんどん立ち上げていったことにより、競合が増えていました。
また、ページ内の動きもトップページの離脱率が高く、あとは料金ページで離脱している数も多かった状況でした。教室の特徴や各講師のプロフィールページはほぼ見らていない状態でした。業界ではかなり安値なので高いから離脱したというわけではななく、単純に導線の問題があると推測されました。
対策として、まず全情報をトップページ1ページにまとめ、ワンスクロールですべての情報が見られるようにしました。また、8割がスマフォユーザーだったので、ファーストビューにわかりやすい目次もつけました。
あと、次を見たくなるよう優先順位を考え、地元では有名である代表講師のプロフィールを一番はじめにしっかり訴求するようにしました。その際、クライアントがyoutubeにアップしているパフォーマンス動画の中で、もっともインパクトが強くてすごさがわかりやすいものを選んで一緒に掲載しました。
結果ですが、先週金曜にページ改善し、翌日に1件体験レッスンの申し込みが入りました。
これでひとまずは受け皿としてのホームページに開いていた穴は、以前より塞がった状態になったかと思います。
ただ、まだまだ認知を上げていく施策をいろいろとする必要はあります。
まとめ
「ホームページは綺麗にできればいい」ではダメ。ホームページの目的は顧客への価値提供のきっかけづくり。きっかけづくりができるようになっているかをしっかり検証すること。
そうするためにには、なんとなくこうしてみたい、他のサイトがおしゃれだから真似してみたい...では意味がないんです。。
本来、自分の提供サービスの強みまでしっかり分析して把握して、それを訴求していくことが大事なんです。
井地 謙太郎 Iji Kentaro
WEBディレクター/WACA公認 上級ウェブ解析士/上級SNSマネージャー
株式会社ジィクレブの代表取締役。2006年の創業以来、「作業より思考」をモットーに、ホームページ制作から運用まで一気通貫でサポートしている。特に地方の中小企業向けに、新技術を理解しやすい形で提供。クライアントの潜在的な強みを引き出し、戦略的分析と専門チームで効果的なWEBサイトを構築。クライアントとそのクライアントの顧客双方が喜ぶWIN-WINの関係を目指して日々活動中。
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2006年創業のジィクレブは、WEBコンサルティングサービスを中心に、寄り添う姿勢で課題解決する「町医者」のような存在を目指しています。まずはじっくりとお話をお聞きした上で、数百のプロジェクト経験を基に、最適な提案をさせていただきます。