コンテンツで差別化するには?自社オウンドメディアを際立たせるための戦略
近年、コンテンツマーケティングに注力する企業が増え、オウンドメディアの数も急増中。ありきたりな記事ではアクセスやコンバージョンといった成果が出にくい状態です。そんな中、自社のオウンドメディアを際立たせるにはどうしたらいいのでしょうか。
今回は、ライバルサイトと差別化を図るための具体的な戦略を紹介します。他とは一線を画すオウンドメディアになるためのヒントを、ここで見つけてください。
自社の強みを盛り込む
サービスや商品には、自社ならではの特徴や背景がありますよね。この強みをコンテンツに活かしましょう。例えば、製品開発の裏話や顧客とのエピソードなど他では聞けない話を盛り込みます。
- 新製品の開発過程で直面した課題や克服方法
- 製品に込めた想い
- 成功事例(製品の導入前と導入後の具体的な変化)
- お客様の声
「ここでしか読めない」「この会社にしかできない」、つまり独自性が高い記事が完成するでしょう。
ただし、自社の強みを深掘りし、魅力的なコンテンツに仕上げるためには、時間や人的リソースが必要です。特に小規模なチームでサイトを運営している場合、計画的なアプローチが求められます。
独自調査を行う
記事のオリジナリティを出すためには、調査やリサーチの結果を掲載するのもおすすめです。市場のトレンドや顧客のニーズを反映した独自のレポートを作成し、分析結果を共有します。
- 消費者行動の変化に関する調査
- 業界トレンドレポート
- 製品・サービスの使用満足度調査
- 利用者属性の統計データ
独自調査は他のメディアや競合が持っていない情報であり、読者を引き付ける力があります。特に、新しい発見や予想外の結果は読者の好奇心を刺激します。SNSでのシェアを促進し、より広い読者層へリーチできるでしょう。
調査と聞くと「高いのでは?」と不安になる方も多いでしょう。ネットリサーチサービスを使えば、比較的リーズナブルに依頼できます。料金は質問数や回収数にもよりますが、5問×100人で1万円程度で可能な場合も。まずは予算・調査目的・ターゲットなどを決めてみてはいかがでしょうか。
専門家に執筆・監修を依頼する
特にYMYL(お金や健康などのジャンル)では、専門家や業界の権威による執筆や監修・インタビューを検討しましょう。
- 金融・財産
- 医療・健康・安全
- 政府・法律
- ニュース・時事問題
- 人種・宗教・国籍
専門家はその分野の研究やトレンドに精通しています。知識をコンテンツに反映させることで情報の質と正確性が向上します。また、深い洞察や独自の見解を惜しみなく公開すれば、読者が信頼できる情報源として認識してくれるでしょう。
ただし、専門家や権威ある人物に依頼する際、高額な報酬が発生します。予算とのバランスを考えながら依頼先を選定しましょう。
リッチコンテンツを掲載する
記事にはテキストだけでなく、映像や音声・アニメーションなどのリッチコンテンツを取り入れましょう。例えば製品の使い方を説明する動画を挿入すると、実際に製品を使っている様子をイメージしやすくなります。
リッチコンテンツは読者の理解を助けるとともに、記事をより魅力的にします。また、サイト上での滞在時間(エンゲージメント時間)が伸びますし、SNSで共有されやすいため、SEOの観点からもおすすめできます。
デメリットとしては、テキストよりも制作にコストがかかる点です。例えば動画1本の料金相場は、編集のみで3万程度、企画から編集・運用まで任せると30万円以上。はじめから大きな金額を投じるのではなく、部分的に内製化するなどして少額でもコストカットできないか検討してみてください。
ブランドキャラクターを作る
ブランドキャラクターを作成して、記事に掲載しましょう。例えば健康食品に関するオウンドメディアなら野菜や果物を擬人化したキャラクターをガイド役として登場させます。複数のキャラクターで会話させると楽しい雰囲気が出ますよ。特にBtoCビジネスにおすすめの手法です。
キャラクターに読者の悩みや課題を代弁させると、読者は「自分のことを理解してくれている」と感じ、ブランドに共感や親近感を抱きやすくなります。繰り返し登場させて、読者の記憶に残るようにしましょう。
ただし、キャラクターのデザインや性格がブランドイメージと合致していないと、ブランドのメッセージが曖昧になる恐れがあります。キャラクターデザインの実績が豊富な制作会社に依頼するようにしましょう。
まとめ
今回はコンテンツを差別化し、競合との違いを際立たせるための具体的な戦略について紹介しました。ぜひできる範囲から取り入れて、何度も訪れたくなるような魅力的なオウンドメディアへ成長させてください。結果的にGoogleからの評価も上がり、検索10位以内に掲載される記事も増えていくでしょう。
しかし、人的リソースが限られている場合、自社のみで対応するのは簡単ではないかもしれません。オウンドメディア運営に不安を感じているなら、私たちジィクレブが丁寧にサポートいたします。どうぞお気軽にお問い合わせください。
井地 謙太郎 Iji Kentaro
WEBディレクター/WACA公認 上級ウェブ解析士/上級SNSマネージャー
株式会社ジィクレブの代表取締役。2006年の創業以来、「作業より思考」をモットーに、ホームページ制作から運用まで一気通貫でサポートしている。特に地方の中小企業向けに、新技術を理解しやすい形で提供。クライアントの潜在的な強みを引き出し、戦略的分析と専門チームで効果的なWEBサイトを構築。クライアントとそのクライアントの顧客双方が喜ぶWIN-WINの関係を目指して日々活動中。
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2006年創業のジィクレブは、WEBコンサルティングサービスを中心に、寄り添う姿勢で課題解決する「町医者」のような存在を目指しています。まずはじっくりとお話をお聞きした上で、数百のプロジェクト経験を基に、最適な提案をさせていただきます。