ホームページで集客できない!原因と対策【優秀な営業ツールへ変貌】
「ホームページを立ち上げたものの、思うように結果が出ない」「このままホームページ運営してもコストがかさむだけでは…?」と悩んでいませんか?
今回はホームページで集客できない原因とその対策について分かりやすく解説します。今日から実践できるものばかりなので、ぜひ取り組んでみてください。
INDEX
原因1:ターゲットがあいまい
ホームページは、誰をターゲットにしていますか?サイトを訪れる人は一人ひとり異なり、求める情報も大きく変わります。ターゲットが決まっていないと訴求がブレてしまい、訪問者を満足させることができません。まずはホームページの方向性を決めましょう。
対策:ペルソナを設定する
自社の商品やサービスを最も必要としている人物像、いわゆる「ペルソナ設定」から始めます。例えば以下のような項目・要素を詳細に決めます。
- 年齢
- 性別
- 職業、役職
- 住んでいるエリア
- 収入
- 家族構成
- 1日のスケジュール
- 利用しているSNS
- 情報収集の方法
- 趣味、日課
具体的な人物像が構築され、「何を求めているのか?」「どのような情報に価値を感じるのか?」が見えてきます。
対策:運用目的を決める
サイトを訪れた人に、最終的に何をして欲しいのでしょうか?
- 商品を注文して欲しい
- サービスの資料をダウンロードして欲しい
- 問い合わせして欲しい
- メールマガジンに登録して欲しい
目的に応じてコンテンツの方向性や設計を変える必要があります。目的がはっきりしていないと訪問者が何をすればいいのかわからず、結局何もアクションを起こさずに離れてしまいます。
対策:競合分析を実施する
競合のホームページの分析を行い、自社のホームページをどのように差別化できるかを考えてみましょう。
同業他社のホームページをリストアップし、以下のような項目を調査します。
- サイトのデザイン(カラーやフォントなど)
- SEO対策(よく使用しているキーワードなど)
- コンテンツの量(公開している記事・ホワイトペーパーなど)
- 導線の分かりやすさ(ナビゲーション、CTAなど)
他社と比較することで自社の立ち位置や改善点が見えてきます。
また、競合が提供していない独自の価値やサービスを強調するコンテンツを作成するのもよいでしょう。例えば、既存顧客へのインタビュー記事や、専門的な知識を盛り込んだノウハウ記事などが考えられます。
より多くの見込み客に選んでもらえるよう、競合との差別化を図りましょう。
原因2:コンテンツの質が低い
訪問者が「期待した情報が得られない」「内容が薄い」と感じる場合、がっかりしてサイトを離れてしまいます。このような経験は、あなた自身も一度や二度はあるのではないでしょうか?
コンテンツの質が低いと、せっかくのアクセスも成果(コンバージョン)につながりません。
対策:適切なキーワードを選ぶ
記事ネタはどのように決めていますか?「なんとなく」「他社が書いてた」といった場合、なかなか効果が出ないかもしれません。
ユーザーが検索する可能性の高いキーワードをリストアップし、記事を作成していきましょう。キーワード選定用のツール・サービスは無料のものも多いため、まずは試してみてください。
特に有名なツールは「ラッコキーワード」です。キーワードを入力し、「サジェスト(Google)」を選択すると、1000件前後のキーワードが表示されます。実際にユーザーが検索しているキーワードが確認できるので、ニーズ把握が簡単です。「何を求めているのか」が分かれば、自然と「何を書いたらよいか」も分かるはずです。
対策:E-E-A-Tを意識する
Googleではコンテンツを品質評価する基準にE-E-A-T(旧E-A-T)を挙げています。
- Experience(経験)
- Expertise(専門性)
- Authoritativeness(権威性)
- Trustworthiness(信頼性)
つまり「訪問者にとって有益で信頼性の高いコンテンツを提供できているか」がチェックされるのです。例えば「専門家に執筆してもらう」「実体験に基づいた内容を取り入れる」など、E-E-A-Tを満たせないか考えてみましょう。
詳しくはGoogle公式の検索セントラルをご確認ください。
参考:有用で信頼性の高い、ユーザーを第一に考えたコンテンツの作成 | Google 検索セントラル | ドキュメント | Google for Developers
対策:視覚的コンテンツを活用する
視覚的コンテンツとは、情報をパッと見て分かりやすく表現する手法です。具体的には、
- 動画(ビデオ)
- 写真
- イラスト
- インフォグラフィックス(グラフや図表)
などが含まれます。読者が直感的に理解しやすくなりますし、文章だけでは伝えきれない感情や雰囲気も伝わります。
視覚的コンテンツをホームページに組み込むとSNSでシェアされやすく、自然な形での露出増加につなります。滞在時間の延長やコンバージョン率の向上も期待できるので、ぜひ活用してください。
例えば、製品の使い方やサービスの説明・お客様の声などを動画にまとめてみるのはいかがでしょうか。
原因3:定期的に更新していない
ホームページの更新が滞ると情報が古くなり、ユーザーの信頼を獲得できません。また、検索エンジンは定期的に更新されるサイトを好むため、SEO対策の観点からも重要です。
対策:運用体制を整える
更新がストップしているなら運用体制を整えましょう。
「そもそも誰が書くか決めてない」なら担当者を明確にし、業務スケジュールに執筆作業を組み込みます。月ごとのコンテンツカレンダーを作成するのもよいでしょう。
「ネタが思い浮かばない」場合はコンテンツのアイデアが尽きないように、社内でのアイデア出しの場を設けるのもおすすめです。
対策:日常業務からネタを探す
記事を更新できない主な理由として、「記事ネタが見つからない」「何を書けばいいか分からない」が挙げられます。しかし実は、そんなに肩ひじ張らなくてよいのです。
毎日の業務や小さな工夫・改善点など、社内で「当たり前」とされている事柄が、外部の人にとっては有益な情報であるケースが多いです。
例えば、顧客からのよくある質問への回答は貴重なコンテンツになります。他にも、業務日記をつけたり、従業員が直面している問題を共有したりしてみましょう。
日常的な業務をコンテンツ化することでネタ切れを起こさずに済みますし、サイト訪問者に対して有益な情報を提供できるようになりますよ。
対策:専門家に頼る
特に中小企業では、社内リソースだけでホームページの更新を行うのが難しい場合があります。そのような時はコンテンツ制作会社やフリーランスに依頼しましょう。
外部の力を借りれば、社員は他の重要な業務に集中できる上に、質の高いコンテンツを積み上げられます。
原因4:アクセス解析をしていない
アクセス解析では「どのページが人気があるのか」「訪問者がどこから来ているのか」などが確認できます。データをもとにサイトの改善点を見つけ出し、より効果的なマーケティング戦略を立てましょう。
対策:解析ツールを正しく設定する
Googleアナリティクスは、訪問者の数・セッションの長さ・ページビュー数・ユーザーの地域などさまざまなデータを収集します。データをもとに、サイトのパフォーマンスを測定し、改善点を見つけられます。
ただ、2023年7月1日、従来のGoogleアナリティクスであるUA(Universal Analytics)がサポート終了してしまいました。そのため次世代のGA4(Googleアナリティクス4)への移行が必要です。
「GA4への移行が難しい」「よく分からないから放置している」という方もいるのではないでしょうか。解析ツールをきちんと設定しておかなければデータ収集できず、サイト戦略の方向性も定まりません。
GA4への切り替えをまだ行っていない場合は、今すぐに行うことをおすすめします。詳しくはGoogle公式ヘルプをご覧ください。
参考:[GA4] Google アナリティクス 4 に切り替える - アナリティクス ヘルプ
対策:ユーザー数の多いページにCTA配置
Googleアナリティクス(GA4)では訪問者が多く訪れるページを特定可能です。人気ページにはお問い合わせや資料請求などのCTAを配置しましょう。「ただ見るだけ」の訪問者から「行動を起こす」訪問者へと導くのです。
GA4でよく読まれているページを確認する手順は、以下の通りです。
- 左側メニューから「レポート」をクリックする
- 「エンゲージメント」をクリックする
- 「ページとスクリーン」をクリックする
デフォルトPV数が多い順番に並んでいるので、上からCTAを設置していくと効果的です。
なお、レポート内の項目「表示回数」が従来の「PV(ページビュー)」を意味しているため、今後も定期的にチェックすることをおすすめします。
対策:滞在時間の短いページを改善する
滞在時間(エンゲージメント時間)が短いということは「訪問者の求めている情報がない」可能性が考えられます。情報量を増やしたり、画像や動画を追加したり、内容を見直しましょう。
訪問者の満足度を高めれば、さらなる集客効果を期待できます。
GA4では滞在時間という指標の代わりに「平均エンゲージメント時間」を使用しています。簡単に言えば「ユーザーが実際にページを見ている時間」を意味しています。
サイト全体の平均エンゲージメント時間は「レポート」をクリックすると確認できます(レポートのスナップショット)。
ページごとにチェックしたい場合は、「エンゲージメント」→「ページとスクリーン」と進みます。エンゲージメント時間はページの内容やサイトの種類によって大きく変動するため、一概に「何分なら良い」とは言えません。
ただ、ひとつの目安として、人間が文字を読むスピードを意識するとよいでしょう。1分間に500〜600文字のため、2,000文字程度なら約4分となります。文字数に対して明らかに時間が短い場合は「リライトをする必要があるのでは」と考えてみてください。
まとめ
今回は、ホームページで集客できない主な原因とその対策について解説しました。より多くの訪問者を集め、最終的には顧客へと変えるために、取り組んでみてはいかがでしょうか。
「原因がどれか分からない」「具体的な施策が分からない」「自社スタッフでは対応しきれない」などお困りでしたら、当社ジィクレブにご相談ください。集客・売上の効果を高めるよう、徹底的にサポートいたします。
井地 謙太郎 Iji Kentaro
WEBディレクター/WACA公認 上級ウェブ解析士/上級SNSマネージャー
株式会社ジィクレブの代表取締役。2006年の創業以来、「作業より思考」をモットーに、ホームページ制作から運用まで一気通貫でサポートしている。特に地方の中小企業向けに、新技術を理解しやすい形で提供。クライアントの潜在的な強みを引き出し、戦略的分析と専門チームで効果的なWEBサイトを構築。クライアントとそのクライアントの顧客双方が喜ぶWIN-WINの関係を目指して日々活動中。
CONTACT
2006年創業のジィクレブは、WEBコンサルティングサービスを中心に、寄り添う姿勢で課題解決する「町医者」のような存在を目指しています。まずはじっくりとお話をお聞きした上で、数百のプロジェクト経験を基に、最適な提案をさせていただきます。